相続人が忘れていた際の税務調査
相続税にも当然税務調査はあります。
相続税の調査で特徴的なのは、実地調査の前段階で税務署の調査官がかなり下調べをしてから来ることでしょう。
ある税務調査でも調査官は亡くなった方の過去数年間の通帳を調べてから、実地調査に来ておりました。
この時の税務調査ではどうしても過去の通帳が手に入れられないという事情があり、
私どもは実はすべての相続人の方と会って「過去3年間に贈与を受けたことがありませんか」と聞いて、全員から無かったとのお話を頂いておりました。
(全員の相続人の方とお会いすることはあまり多くはありません。)
ところが調査官から
「2年前に亡くなった方から相続人の●●さんに●●百万円のお金が振り込まれていますが贈与税申告はされておりません。どういうことでしょうか。」
との質問を受けました。
私どもから相続人の方にお電話をして事情をお伝えしましたところ
「あれーそうだったかなー」
という回答でしたが、忘れていたのかもしれません。
当然、この場合は修正申告で追加納税となりました。
そしてやっかいなのが全体の相続税が増えるので申告上は他の相続人の納税も増えてしまう所です。
私どもからすべての相続人の方にご事情をお伝えし修正申告は無事に終わることができました。
過去の贈与というのは本当に気を付けなければいけないところです。
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